この1か月間、瑛人さんの「香水」のワンフレーズ
「どーるちぇ あーんど がっばーーなぁーーのその香水のせいだよー♫」
が頭から離れませんでした。
大事なことはすぐ忘れどうでもよい事ばかり覚えているsekainohajimarisanです。
今さらながらずっとタイトルが気になっていた
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」を見ました。
※三浦春馬さんのご冥福をお祈り申し上げます。
幼い頃に難病の筋ジストロフィーを患い、20歳まで生きられるかどうかといわれながらも、40年以上の人生を歩んだ実在の人物・鹿野靖明さんの半生を綴ったノンフィクション。
「この人のわがままは命懸けなんです」
「人は出来ることより出来ないことの方が多い」
主人公の鹿野さんは「障害者だから」みたいな卑屈な感覚もなければ、「みんなに迷惑を掛けているから少しは遠慮しないと」みたいな弱々しい感覚がありません。
自分にも人生を楽しむ権利があるはずだと感じていて、命に期限があることが分かっているから、自分の主張(わがまま)を全力でします。
でもそこに感謝がないわけではなく感謝を出しすぎないさじ加減を知っていて
卑屈さや弱々しさではなく、対等であろうとする気持ちにこそ人を動かす力があること
きっと支援者やボランティアさんと関わる中で体得したことなのだと思います。
障害者も健常者と同じようにわがまま言っていいし、同じように人生を楽しんでいい。そんな当たり前のことを改めて感じてしまいました。
本の解説には山田太一さんが
「人に迷惑をかけない。かけられたくもないという生き方はそれぞれの孤独を深めるだけだ」
と書かれていてその通りだと思いました。
このご時世は人間関係はリスクと回避したり
人に迷惑をかけるな!!と大人に教えられましたが・・・
でも誰にも迷惑を掛けずに一人で生きている人っているんですかね?
できないことは助けてもらう。
生きることは迷惑をかけること、かけられること。
自分の弱さを知り誰かに頼り
自分の強みで誰かを救う
度が過ぎない程度に迷惑かけたりかけられたりしながら生きましょうね。
それにしても主人公の鹿野さんはプロ障がい者で圧巻でした!!
※本の方では鹿野さん、ボランティアさんの本音や弱音など美談ではない
ありのままを書かれていて勉強になりました。
それでは季節の変わり目、体調を崩しやすい時期ですので
みなさまくれぐれもご自愛下さい。