朝が来ると目を開けるのが怖くて
泣きながら児童相談所に電話したあの日
養護学校に連れて行かれるのを嫌がり
すぐに自宅から出て行ってしまい何度も追いかけていました。
家では好奇心や衝動性が強く
レンジにたまごやマニキュアを入れて大爆発させたり・・・
マンションのベランダから色々な物を落としたり
飛び降りたり・・・
道路に飛び出して車とぶつかった時もありました。
誰と会ってもいつの間にか「すみません」が私の口癖になっていました。
警察署の生活安全課の方々にはとてもお世話になりすごく優しくして頂きました。
しかし頭を下げ続ける日々に心身ともに私は疲れ果てていました・・・
児童相談所に電話した後、2日後ぐらいに
「娘さんを少し預けてみませんか?」
そう言われ十数年前、施設を紹介されて見学をしたことがあります。
見学に行った施設は私の想像をはるかに超えた刑務所感が強い所でした。
鉄格子に部屋の壁には大きな穴が開いていたり人の気配は感じましたが中は見せてもらえませんでした。
只ならぬ雰囲気だったのを覚えています。
古い施設だったのでそう感じたのかもしれませんが・・・
「子ども達とはなるべく目を合わせないでください・・・」
そういわれて施設見学をしました。
最後に担当の方が
「お母さん・・・ここに娘さんを連れて来ちゃ駄目だよ。」と私に言いました。
私が受けた只ならぬ雰囲気はやっぱり当たってました・・・
「はい、娘を預けるのはやめます」と言って帰りました。
ここでお願いしたら私は一生後悔する・・・
養護学校の帰りに娘をよく海で遊ばせながら私は泣いていました。
でもどうしたらいいの?
あの頃は自問自答の日々でした・・・
あの日の施設の職員の方へ
あの日、見学させてもらったお陰でふと魔が差す瞬間に
施設の光景と職員の方の言葉を思い出し回避することが出来た事がありました。
今も綺麗ごとを言っていないとまだまだ未来が不安で怖い部分がありますが
それでも随分、肩の力が抜け色々な人にSOSを出して助けて貰うスキルが付き
我が道を行く覚悟もこれからも何かを諦める覚悟も出来ているような気がします。
あの日「ここに連れて来ちゃ駄目だよ」と声をかけて下さりありがとうございました。
あれから色々な人に助けて貰いながら私は頑張りました。
最後は神様に委ねる選択しかありませんが私が生かされているうちはこれからもあの日の見学の事は忘れずに娘の手を安心な所に行くまでは離さないようにしたいと思っています。
そして今日、おかげさまで18回目の誕生日を迎えることが出来ました。
娘を通じて出会った全ての方々に感謝し苦しかった日々を手放します。