sekainohajimarisanの日記

重度知的を伴う自閉症の娘の事、日々の事を綴るブログ

卒業しました

 

こんばんは。

sekainohajimarisanです。

 

今日は娘の養護学校の卒業式でした。

 

コロナ禍で色々な制限がある中

子ども達の作品やお花が飾られた会場に

担任の先生方が袴の衣装で華を添えて下さり

穏やかで楽しい卒業式を迎えることが出来ました。

 

sekainohajimarisanは式が始まると

養護学校での色々な出来事を思い出していました。

 

「もう絶対に養護学校に行かない」

と宣言されたあの日のこと。

 

養護学校に行けなくなった私と娘のことをいつも心配してくれて

自宅近くのファミレスやファーストフード店まで

来てくれたママたちのこと。

 

「ここは学校だから」

とみんな一緒で個別支援はしないと拒否された日のこと。

 

娘がいなくなって養護学校の先生方と探した日のこと。

 

療育から一緒だったお友達が亡くなってしまったと

養護学校の先生の電話に大泣きしてしまって

心配した養護先生の先生が自宅に来てくれて一緒に泣いた日のこと。

 

娘も養護学校を拒否するけど私の身体も精神も拒否し始めて

養護学校が近づくと娘が暴れて私も過呼吸になって

よく車を路駐して泣いたこと。

 

「だいじょうぶだから。だいじょうぶだから。大丈夫な所まで一緒に行こう。」 

憔悴した私に師匠が掛けてくれた一言で全てが変わったあの日のこと。

 

何年も掛かって少しづつ養護学校に理解を求めて時代も追い風となって

個別支援、オーダーメイドの支援が実現して地獄の日々が天国になったこと。

 

最後まで自閉度が強い娘の世界観を大事にしてくれて

娘の世界に入って現実に橋を架けた支援してくれた理解ある先生方のこと。

 

前代未聞の通い方、支援を求めて私も先生も負担がとても掛かったけど

娘の為に文句も言わず一緒に支援して応援してくれたことがとても嬉しかったこと。

 

濃厚な12年間を思い出しながら卒業証書授与で娘の番が来ました。

sekainohajimarisan泣いちゃうな・・・とハンカチをポケットから出すと

 

まさかの突然の娘のマイクパフォーマンス。

 

え~!!ラッパーかよ(笑)

先生止めて~ちょっと長ない?

 

いつもと違う雰囲気や場面でキャラが豹変する娘。

出てしまった・・・

 

sekainohajimarisanが頭を抱えると

知り合いのママ達や先生方が

「かっこいい~!」

「良かったですよ~!○○ちゃんのラップ」

と面白がってくれて声を掛けてくれましたが・・・

 

娘よ。最後の最後まで爪痕を残したな・・・

 

出したハンカチは涙を拭くこともなくパタパタ仰いでしまいました。

 

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先生方、本当に素晴らしい支援をありがとうございました。

歴代の担任の先生のメッセージやお見送りも嬉しかったです。

 

いつもさりげなく距離感上手に助けてくれた

ママ達やお友達もありがとうございました。

 

一番の恩人の師匠にはラインで卒業を報告しました。

 

未熟な私たち家族を支えてくれた全ての方々に感謝です。

 

そしてまたどこかでお会いした時に楽しい報告ができるように

明日からまた新しい道の準備を始めたいと思います。