sekainohajimarisanの日記

重度知的を伴う自閉症の娘の事、日々の事を綴るブログ

娘とともに... 診断前の話

群馬県から神奈川県に戻り

大きな社宅に住むことになりました。

 

自宅の窓からは、色々な幼稚園バスの往来と

社宅の公園で楽しそうに遊んでいる

子供たちの声

おしゃべりしている

ママ達の姿が見えました。

 

私は仲間に入れてもらおうと思い

ワクワクしていました。

 

翌日、さっそく娘を連れて

社宅の公園に行きました。

 

しかし娘が公園を嫌がり道路の方へ

逃げていきます。

 

抱っこで行くと今度は大泣きされ

ため息をつきながら

そのまま自宅に帰りました。

 

今度は公園を諦めて

近くの支援センターに行きましたが

ここでも同じように嫌がります。

 

誰もいない時は遊べていましたが

人数が増えると嫌がって泣いたり

うずくまったりしていました。

 

今思えば、子どもたちや

ママたちの声や刺激で

聴覚過敏や場面切り替えが上手く行かず

辛かったんだよね。ごめんね・・・

 

あの頃の私は思うようにならない娘に

いつもイライラしていました。

 

しかも「私が楽しくない!!」と

娘に怒るどうしょもない母でした・・・

 

でもこんな私にも声を掛けてくれた

優しいママがいて

十数年経っても時間が合えば会っていて

ママ友を通り越して親友となっています。

 

日に日に娘と同じぐらいの子との差を感じ

自閉症の事をネットで検索するようになっていました。

 

当てはまる部分もあれば

違う部分もある・・・

よくわかりませんでした。

 

一度、支援センターの方に相談してみようと

直接行って、「自閉症を疑っています」と話をしました。

 

すると「保健センターの発達の気になるグループに行ってみる?」

と言われ行くことにしました。

 

しばらくグループに通いましたが

何も言われることがなく

ん?という感じでしたが

今思えば、心理士さんや保育士さんが

親子の様子を観察していたのだと思います。

 

そして3歳児検診の日

「療育に行った方がいい。そして診断を受けた方が良い」

と言われ終わりました。

 

帰りは強い雨がいきなり降りだして

運転中、雨と涙で前が見えなくなってしまい

しばらく路駐して泣きました。

なんとなくわかっていましたが

はっきり娘に障害があると言われたように

感じてしまい

2週間くらいお通夜のように気分が沈み

私の中の理想の娘とお別れしました。

 

光とともに… ~自閉症を抱えて~ DVD-BOX

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  • 発売日: 2004/09/22
  • メディア: DVD